Tiny seed.

~わたしが疑問に思うこと 

こんなところにピラミッド

コロナが流行しはじめた年から5年務めたパートを退職し、

いろいろな仕事にチャレンジしてみた。

例えば、とある町のベーカリーショップの焼き菓子担当だ。

子どもの頃からお菓子作りが好きで、唯一続いた趣味でもある。

飲食店というものは場所によってはかなり体育会系の社会で、

女子のアルバイトにも容赦のない扱いで、トラウマになったと

何人かの若い女の子に聴いたことがある。

わたしの勤務先も社長がかなりのワンマンぶりで、ちょうど昔からの古い社員が

社長についていけずに、次々と退職するという大変な革命が起こっていた。

一人また一人と退職し、パートの自分にも徐々に負荷がかかってきた、

だんだん休憩もなく長時間働くようになった、一人で社員の作っていた菓子を

パートの短時間で全て作れというのだ、でもまあこれも今はよしとしよう。

 

問題はこうだ、ある日、お菓子は焼き上がってから冷まして袋詰めをしたり、

型から外したりとパンより時間がかかるので、製造には何時間で何品出来るか

人数と時間を計算し、提案表を作成して渡したところ

「こんなものいらねえよ、給料を払っているのは俺だ!

    お前らはいうことをきいて言われたことをやっていりゃいいんだよ!」

    とのこと、(本当はいろいろな脅し文句等があったが、割愛する)

今回の趣旨はこの発言の良し悪しではなく、ピラミッド型社会の精神が

この社会の底辺にもことごとく浸透していることだ。

産業革命の頃にブルジョアジーと労働者の関係が顕著になって以来、

この体制はいまだ変わらず、最近では

この世界は「ごくわずかな支配者とその他の人々で構成されている

                         ピラミッド構造である」

という話を格差社会が顕著になりよく耳にするようになった。

 

雇用主と労働者もやはり理想は対等な関係だ、雇用主も社員がいなければ

会社は成り立たない、よい会社の条件は社員を大切にする会社だ。

 

支配する側とされる側、なんていうか、こんな小さな社会でも

ピラミッド構造は存在し、人々の脳に深く入り込んでいる、

 

「違うよ、そんなんじゃないでしょ?、なんか違うでしょ?」と思う。

ピラミッドの中にまたピラミッド…

 

 尾崎豊の「Bow」という歌の歌詞に

          「鉄を食え、死んでもブタには喰い~つくな!」

というものがある、時々頭の中に流れていく。

私の母は父が会社を倒産させたため、大変な苦労をした。

その最悪期のころに「プライドだけは捨てちゃだめ」とよく

言っていた、わたしはこの家訓を守り、

「意見をいうな、俺様のいう事を聞いていればいいんだよ!」(無理難題)

という社長のいるベーカリーショップを退職した。

ちなみにわたしは外見的に尾崎のこの歌の歌詞を心の中に抱いている

タイプには全く見えないと思う。

どちらかといえば温厚そうなイメージだ、人は見かけによらない

事も一応記しておく。

 

新卒で入社したのは中堅のゼネコンだ、この会社の理念は「最初に人」

だったと思う、すごくよい。

このフレーズを考えた方は社長だろうか、今から三十年まえにはこんな

理念を掲げる会社があった。(今もちゃんと会社はあるようです)

もちろん分かっている方も多くいるだろうと思うが、

どんな小さな会社でも、または大きな会社でも、

忘れないで欲しい、「最初に人」であることを。

 

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